嵐・大野智が10年に渡って作り続けた、
絵、フィギュア、オブジェなど約200点を展示。
@表参道ヒルズ スペースO(オー)
思わぬ出来の作品集に感動して早2週間。
ついに個展に行ってきました。
猿の絵、会いたかったよ
というわけで、いろいろ感想をば。
抽選制での入場になったので、中は人も多くなく見やすかった。
ルーヴル美術館展で押し合い圧し合いした先日を思えば、
むしろ空いてるなぁって感じ。
レイアウトについては、
おそらく展覧会のプロみたいなスタッフがついて、
かなりオシャレな感じになってるんじゃないかと思ってたんだけど、
意外や意外、
お金はかかってるんだけど、
所々、高校の文化祭の展示みたいな手作り感溢れる感じなんだよね。
一部大野くんプロデュースの空間があるみたいなんで、
おそらくその部分かなとは思うんだけど、なんか新鮮だった。
作品たちは実際に見るとまたちょっと違った印象に。
まずは、フィギュア。
一体ずつご丁寧にケースに入れられて、じっくり見れるようになってた。
一つ一つの細工はとっても細かくて、ザ・職人芸!
器用で几帳面。すばらしい。職人の鑑だわ。
ただ、アートとしてはというと一体では若干インパクトがない感じ。
作品集のバーっと100体揃ろった写真はすごくおもしろかったから、
集団だと何とも言えないコミカルさが生まれる作品なんだと思ってる。
次は絵。
やっぱり大野くんの絵はすごい。
全部が全部ってわけじゃないけど、いいのはいい。
黒人サングラスの絵は、一つ一つの色がすごくリアル。
歯茎とか歯とか微妙な色味が上手いんだよね。
一番見たかった猿の絵は、
あまりのリアルさに本当に驚いた。
特に顔の部分は目の下にいろんな色を原色で入れて、
遠くから見ると本物っぽく見えるというテクを使ってるもんだから、
猿の顔のザラザラした質感まで感じる。
欲をいえば、このこだわりが手の部分まで続くとよかったのにって感じ。
でも本当に大好き、この絵。
ちなみに、この猿の絵、すごいいい出来なのに
作品集にもグッズにもお目見えしないのはなぜに!?と思ってたら、
元になってる写真があるみたいで、
展示許可は下りたけど、それ以外になるといろいろと面倒なんでしょう。
ぜひその元となった写真を見てみたいんだけど、
肝心の写真家の名前を忘れてしまったのよね…。
横文字はむずいよー。
(追記)
モデルとなった猿の写真は
James Mollinsonの写真集「Face to Face」の中のこれみたい。
オラウータンのボニー(5歳)
母を殺され、生きたままの動物取引のために捕まえられたんだそう。
もうすぐ野生に返されるとかなんとか、って書いてあるのかな?
ドラマを感じさせるお顔してますよねー。
ただ、Mollisonの撮るどっちかていうとクールな表情の猿が、
大野くんの手にかかるとどこか優しいコミカルな表情になるのがおもしろいな。
つーか、この写真集ほしいな。
ま、大野くんの絵に関しては
とにかくリアルに描くってすごい初歩的な路線を追求してるわけだけど、
こだわってこだわって最高にリアルにするってのが、
絵の質の高さに繋がってるんだと思った。
あ、それとガマドン!
作品集で気になってたんだけど、あれは単体で面白いというより、
そのシチュエーションの問題みたいで、
個展会場のガマドンはなんだかよそいきモードだったので、
作品集で笑いが止まらなかったときほどの衝撃はなかったかな。
だだっ広いところで一人でポツンと寂しそうだったし。
でもおかげでじっくり見られて満足。
細かい部分がところどころ可愛らしい仕様になってるのがおもしろかった。
目の赤い熊(?)とか。
個展全体の感想としては、
いい作品を選抜して展示してるというより、
10年間やってきた創作活動を全部出し切った!って感じなので、
アートとしてはいま一つなものも中にはあるっちゃーある。
でも、これは個展のコンセプトの問題だから、
今回はこれでいいんだと思う。
ただ、本当に質の高い作品ばっか集めた作品展ってのも、
もうちょっと作品が溜まれば、できるんじゃないかなー、
てか見たいなー、って思ったり。
ま、このペースだと10年後とかにできるかな?
楽しみにしとこう。
それでも今回の個展は
10年でこれだけのものを、仕事の合間に作り続けて来た!
という大野くんの好きなものへの熱意を感じる個展だった。
好きなものを見つけて、みんなもそれをやってみて。
時間はいくらでもあるもんだよ。
そんな事を背中で語れちゃう大野智は
やっぱり、かっこいい。