文化・芸術

アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち

フランスの現代美術家、アネット・メサジュの展覧会

ぬいぐるみ、体の一部をクローズアップした写真、剥製・・・

日常にあるものを組み合わせて生まれる非日常的で奇妙な作品。

かわいく、シュールで、ちょっと不気味。

@森美術館

おもしろかった。

その発想力とか、
その発想を作品として作り上げる情熱に
感服しました。

私が一番好きだったのは

ヨーロッパの狂牛病騒動に触発されて作られたという
「つながったり、分かれたり」。

狂牛病騒動のために牛がたくさん殺されることに
抗議した作品だと解説されてましたが、
メサジュの感じた怒りや悲しみが圧倒的なスケールで
映し出された作品でした。

世間に感じるちょっとした疑問や不満を
あのスケールの作品に仕上げる
パワーがすごいなーと思った。

彼女もまたエネルギッシュな人なんだろうなー。

作品自体の完成度としては、
細部の出来を見ると若干乱雑なんですが、
それもまたきっちり物づくりをしないという拘りなのかなとも
思えてきたり。

毎日見続けると気分が凹みそうな作品ばかりだけど、
(ちょっと禍々し過ぎるので・・・)
なんかいろいろ考えさせられる展覧会でした。

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巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡

ピカソの、その91年間の人生を

彼の作品、約170点とともにたどる

一大回顧展。

@国立新美術館

思えば、私が初めて自分の意志で展覧会に行ったのは

小学生の時。

今はもうないけれど、池袋東武デパートにあった東武美術館で行われた
ピカソ展だった。

それはゲルニカにテーマを絞ったもので、
原寸大のゲルニカの写真や、
いかに計算されてゲルニカが作られているかなどを解説する
ビデオ展示があったのを覚えている。

そんなこんなで
ちょっとピカソ展というと、
あの当時の衝撃を思い出すような
わくわく感があるんです。

というわけで、行ってきました。ピカソ展。
そしてずっと行きたかった新国立美術館!

いつも思い立っていくと休館日で。
巡り合わせの悪い美術館No.1だったわけですが、
今回は大丈夫でした。

この展覧会はとてもおもしろくて、
とてもわかりやすかった。

説明が多かったからかな。

ピカソの人生は、
そのままピカソの女性遍歴になるわけなんですが、
それぞれの時代ごとにミューズを見つける度に、
そしてその人と別れる度に、
新しい作風を開拓していくという
エネルギッシュな人物像が垣間見える回顧展でした。

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アートは心のためにある:UBSアートコレクション

スイスに拠点を置く金融機関
UBSの現代美術コレクションより選りすぐった、
写真、絵画、彫刻、オブジェなどバリエーション豊かな作品展。

@森美術館

嵐の大野くんの個展「FREESTYLE」を見た後に、
ついでだし、国立新美術館の「横山大観展」見に行こうと思って、
乃木坂まで歩いたら見事に休館日だった…。
か、火曜日なのか…。

しょうがないので、もうちょっとがんばって歩いて
六本木ヒルズの森美術館に行って来た。
一日で二ヒルズ制覇!(どーでもいい)

UBSのアートコレクション。
企業がどういう趣旨でこうした作品を集めるのかは
わからないけど、
どれもインパクトのある作品で見ごたえたっぷり。

現代美術作品はなんというか、
「おもしろいなー」とか「この発想はないわ」とか
軽い気持ちで見れるので好きだ。

気に入ったのは、
チャック・クロースのポートレイト・シリーズ。

でっかい顔を描くのに小さいキューブを組み合わせたもの。
思い出すのは、先日見た伊藤若冲の白象群獣図。
あれも同じようにキューブを組み合わせたもの。
クロースの方は色の違うキューブを組み合わせることで絵を作り、
若冲はキューブ一つ一つに絵を描いているという違いはあるけど、
(モザイクと絵付きタイルの違いみたいな)
小さいものが大きいものを作るというところが同じ。

その作業の細かさが好き。

他にも誰の作品か忘れたけど、
「多」という字で水墨画風の絵を点描したものもあって、
その気の遠くなるような作業をやりきった根気みたいなのが、
絵のエネルギーになってる気がした。

あとは、アンドレアス・グルスキーの写真。
全て計算しつくされたかのような構図がすんごい。

グルスキーのパリのオートサロンを撮った写真も、
様々な背景を持った人たちの集った展覧会場の
エネルギッシュな一瞬をとらえてる感じ。
なんかドラマがある。

構図がかっこいいだけじゃない、
そこに強いメッセージを含ませるからこそ、
アートなんでしょうね。

まぁ、その他にも様々なジャンルの作品が
いろいろあっておもしろかった。

また、展示がすごく空間を贅沢に使ってて、
平日昼間で空いてたのもあって見やすかったのもよかった。

森美術館で見てて思ったけど、
いつも東京都美術館に行ってすごく疲れるのは、
あのスペースにものすごい量を展示してるからなんだと思う。
ルーヴル美術館展も展示品を3分の2くらいにして、
料金をもう少しお安くしてくれたらよかったのに。

ま、森美術館も展望台とセット売りじゃなく、
別売りにしてくれたらいいのにと思ったけどね。

「アートは心のためにある」
そんなテーマ通りに心地よい時間つぶしになった展覧会でした。

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個展FREESTYLE

嵐・大野智が10年に渡って作り続けた、
絵、フィギュア、オブジェなど約200点を展示。

@表参道ヒルズ スペースO(オー)

思わぬ出来の作品集に感動して早2週間。
ついに個展に行ってきました。

猿の絵、会いたかったよheart01

というわけで、いろいろ感想をば。

抽選制での入場になったので、中は人も多くなく見やすかった。
ルーヴル美術館展で押し合い圧し合いした先日を思えば、
むしろ空いてるなぁって感じ。

レイアウトについては、
おそらく展覧会のプロみたいなスタッフがついて、
かなりオシャレな感じになってるんじゃないかと思ってたんだけど、
意外や意外、
お金はかかってるんだけど、
所々、高校の文化祭の展示みたいな手作り感溢れる感じなんだよね。
一部大野くんプロデュースの空間があるみたいなんで、
おそらくその部分かなとは思うんだけど、なんか新鮮だった。

作品たちは実際に見るとまたちょっと違った印象に。

まずは、フィギュア。

一体ずつご丁寧にケースに入れられて、じっくり見れるようになってた。
一つ一つの細工はとっても細かくて、ザ・職人芸!
器用で几帳面。すばらしい。職人の鑑だわ。
ただ、アートとしてはというと一体では若干インパクトがない感じ。
作品集のバーっと100体揃ろった写真はすごくおもしろかったから、
集団だと何とも言えないコミカルさが生まれる作品なんだと思ってる。

次は絵。

やっぱり大野くんの絵はすごい。
全部が全部ってわけじゃないけど、いいのはいい。

黒人サングラスの絵は、一つ一つの色がすごくリアル。
歯茎とか歯とか微妙な色味が上手いんだよね。

一番見たかった猿の絵は、
あまりのリアルさに本当に驚いた。
特に顔の部分は目の下にいろんな色を原色で入れて、
遠くから見ると本物っぽく見えるというテクを使ってるもんだから、
猿の顔のザラザラした質感まで感じる。
欲をいえば、このこだわりが手の部分まで続くとよかったのにって感じ。
でも本当に大好き、この絵。

ちなみに、この猿の絵、すごいいい出来なのに
作品集にもグッズにもお目見えしないのはなぜに!?と思ってたら、
元になってる写真があるみたいで、
展示許可は下りたけど、それ以外になるといろいろと面倒なんでしょう。
ぜひその元となった写真を見てみたいんだけど、
肝心の写真家の名前を忘れてしまったのよね…。
横文字はむずいよー。

(追記)
モデルとなった猿の写真は
James Mollinsonの写真集「Face to Face」の中の
これみたい。
オラウータンのボニー(5歳)
母を殺され、生きたままの動物取引のために捕まえられたんだそう。
もうすぐ野生に返されるとかなんとか、って書いてあるのかな?
ドラマを感じさせるお顔してますよねー。
ただ、Mollisonの撮るどっちかていうとクールな表情の猿が、
大野くんの手にかかるとどこか優しいコミカルな表情になるのがおもしろいな。
つーか、この写真集ほしいな。

ま、大野くんの絵に関しては
とにかくリアルに描くってすごい初歩的な路線を追求してるわけだけど、
こだわってこだわって最高にリアルにするってのが、
絵の質の高さに繋がってるんだと思った。

あ、それとガマドン!
作品集で気になってたんだけど、あれは単体で面白いというより、
そのシチュエーションの問題みたいで、
個展会場のガマドンはなんだかよそいきモードだったので、
作品集で笑いが止まらなかったときほどの衝撃はなかったかな。
だだっ広いところで一人でポツンと寂しそうだったし。
でもおかげでじっくり見られて満足。
細かい部分がところどころ可愛らしい仕様になってるのがおもしろかった。
目の赤い熊(?)とか。

個展全体の感想としては、
いい作品を選抜して展示してるというより、
10年間やってきた創作活動を全部出し切った!って感じなので、
アートとしてはいま一つなものも中にはあるっちゃーある。
でも、これは個展のコンセプトの問題だから、
今回はこれでいいんだと思う。

ただ、本当に質の高い作品ばっか集めた作品展ってのも、
もうちょっと作品が溜まれば、できるんじゃないかなー、
てか見たいなー、って思ったり。
ま、このペースだと10年後とかにできるかな?
楽しみにしとこう。

それでも今回の個展は
10年でこれだけのものを、仕事の合間に作り続けて来た!
という大野くんの好きなものへの熱意を感じる個展だった。

好きなものを見つけて、みんなもそれをやってみて。
時間はいくらでもあるもんだよ。

そんな事を背中で語れちゃう大野智は
やっぱり、かっこいい。

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FREESTYLE始まる

昨日から嵐の大野智くんの個展が始まったようで。

FREESTYLE@表参道ヒルズ、ね。

昨日前を通ったときにはすごい人でびっくりしたけど、
ニュースにもたくさん出ててびっくりした。

芸術家って呼ばれ方もどうかと思うけど。
まぁマスコミは何でも大げさに言いたがるからしょうがないけど、
なんかしっくりこないよね。
好きなものを好きなように作ってるっていう素人っぽさや
商業的じゃなく、あくまで趣味的な情熱やこだわりがあるからこその
あの作品のカラーなんだろうにと思うわけです。

ま、アート王子とか呼ばれないだけましか。

とはいえ、個展ってすごいなーと思う。

おそらく個展をやるにあたっては、
そういったことに通じたスタッフがたくさんついて、
その人たちのノウハウを使って
それなりのものになってくんだろうけど、
その空間を自分の作品を使ってプロデュースするわけだから、
本人が決めるべきことは山ほどあるだろうし、
神経の使い方は半端ないと思います。

うちのじいさんも今まで何回か個展をやってるんだけど、
まぁじいさんはジャニーズ事務所所属じゃないんで、
もちろん優秀なスタッフはつかないから、全部自分でやるわけです。
身内の我々が手足となって…。
で、どの作品をどの順番で並べるか、
上下左右の間隔はどうするか、とかもう細かくこだわるんですよ。
ピンうち1cmとか2cmの世界ですよ、ほんとに。
そうしたこだわりがあって、一つの「展示」というスペースができあがる。

作品なんて並べ方一つで印象変わってくるもんね。

だから本当にあんなに広いスペースで
初めての個展をやるっていうのは準備段階に思いをはせると
マジですごいなーと思っちゃいます。
趣味の延長としてはすごい規模だよね…。

是非行ってみたいですが、
すいぶんと混んでるみたいで…。
ちょっと昨日のルーヴル美術館展でかなりへこたれたので、
どうしよっか迷い中。

でも、宇宙服を着た猿の絵みたいな。

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ロートレック展

19世紀末。パリ。

ムーラン・ルージュを始めとするキャバレーの全盛期。

都会的な人々の姿をポスターなどに描いた画家、

ロートレックの作品展。

@サントリー美術館

いや、おもしろかったです。

作品がたくさんあったり、
そのモデルや時代背景に関する説明が豊富だったりで。

ロートレックの絵のおもしろいところは、
絵の中で「ここ!」っていうポイントを作るのが上手いとこ。
細かく描きこむところと流すところ、
色を複雑に、鮮やかにするところと、色なしのところとか。

ポスターってただ絵が上手いだけじゃなくて、
「何が伝えたいか」「見た人に何が伝わるか」を意識するのが、
すごく重要だと思うんだけど、ロートレックはそれが上手い。
あと、色も補色同士を組み合わせたりとか工夫してる。

要するに、インパクトのあるポスターを描くのよね。

ポスターなんか
今だったらパソコンでちゃちゃっと作ってるけど、
昔は大きな紙にせっせと刷ってたのかと思うと、すごいね。

と感心してました。

ただやっぱりササッと描いたものより、
おそらく時間をかけてじっくり描いたっぽい作品の方が
いい作品に仕上がってる気がする。個人的には。

おもしろかったのは、
当時のダンサーや大道芸人が
ロートレックだけじゃなく他の芸術家たちのミューズになってたこと。

そういった一人の芸人をモデルにした
複数の芸術家の作品を並べて展示してあったのがおもしろかった。

ロートレックの生きた時代はいわゆる世紀末。

私たちも100年後の世紀末を経験したわけだけど、
あの独特の「この世の終わり感」と「根拠のない期待」の入り混じった浮き足立った感じはたぶん同じなんじゃないかなーと思ったり。

なんか共感してしまいます。

さて、このサントリー美術館のある東京ミッドタウンには
今回初めて行ったんだけど、意外に素敵なとこでした。
特に建物の内装が、すごくテーマがはっきりしてて、
でもちっともくどくなくて、センスいいな~って感じだった。

内部は和というテーマで統一されていて、
竹をモチーフにした柱や、木の素材感をいかした壁や床、
開放的な空間演出、水の効果的な使用などによって、
素敵空間でした、マジで。

正直、数々の東京再開発事業は結局不動産会社や建設会社の仕事を増やすためだけのもんだし、どこも同じような雰囲気になってつまんないなーと思ってたんだけど、建物の中のセンスの良さだけはちょっとミッドタウンが好きになりましたheart01

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もろもろ書道展

東京書作展 選抜作家展 2008

国際書道連盟展

@東京都美術館

ルーヴル美術館の人の混みように辟易して、
「もう帰ろう…」と思いながら、出口に向かうと
そこにはがらんとした展示室が…。

しかも「入場無料」の文字。

行くしかない。

というわけで、ルーヴル美術館の隣でやってた書道展2つ見てきた。

いやー、最近の書道はすごいね!
(って昔の書道も知らないけど)

何が書いてあるのか、わかんない。
文字なのか、これはってのがいっぱいです。

書道ってのはどこをどう評価してるんだろうね。

素人目にはぐっちゃぐっちゃして奇をてらってるのより、
ある程度読みやすく、整ってた方が素敵に思うんだけど。
それは主流じゃないようでした。

おもしろかったのは、
国際書道連盟展の方。

様々な国の方の作品が見れます。

すんごい上手い書なのに、
余白に「ピエール書」「ナタリー出」とかカタカナで書いてあるんです。
アメリカ、ドイツ、ベトナム(かどっか)、モンゴルなどなど…
書の世界は広いなぁ。

中でもやはり中国の人は上手。
まぁ、なんてたって先輩ですからね、漢字に関しては。
向こうからしたら、こっちこそ
「日本人なのに上手いじゃん」って感じかもしれません。

中には、日本人の方が書いた英語やアラビア語の書もあって、
興味深かったです。

特にアラビア文字は、
私も何度か書いたことあるんだけど、難しいのよね。
なのに、どれもすごく上手くて、手の込んだ作品になってて、
感動してしまった。

書って奥が深いなーと改めて。

私も年始にやろうと思って準備した書道セットが眠ってるので
ぼちぼち書初めしよっかな。

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ルーヴル美術館展 フランス宮廷の美

ポンパドール夫人やマリー・アントワネットの所有した調度品などを展示。

18世紀後半の豪華な宮廷の生活に迫る展覧会。

ルーヴル美術館から借りてきたものたち。

@東京都美術館

行ってきましたー。
前売り券を買っていたので、意地でも。

しっかし!

予想外の混みようでね…
もう、入り口で帰ろうかと思いましたよ。

でも前売り券を買っていたので、そこは意地でも(2回目)。

やっぱり混んでる展覧会は疲れるわ。
もう全然見れなかったし。
というか、短気なもんで、人だかりができてると待てずに
「もーこの展示品いいわ、次行こ!」
ってなるんだよね。

たぶん7割くらいしか見てないかな。
あーもったいない。

でも都美術っていつも混んでるイメージある。
しかも上がって上がって上がってって感じで疲れる。
っということを最近行ってなかったから、
コロッと忘れてました。

まぁ、愚痴はこれくらいで。

んで、肝心の展覧会はというと、
最近、西洋美術史とか建築史の本を読んだばっかだったので、
その内容とリンクして興味深かったです。

ギリシャ、ローマ時代の文化・芸術に回帰した時期なんだよね。
んで、神話とかが好んでモチーフに用いられたと。

この時代の人物画って本当にみんな丸っとしてて、
血色良くて、“理想の人間の姿”って感じで、幸せそう。

だけど、この後、
「そんなんじゃだめだー。もっと現実に目を向けようぜ!」
って流れになることを思うと、
“理想”ってなんなのかと思う。すごく華麗だけど、もろい感じ。

そんなはかなさを感じながら、見てました。

そういえば、この時期は
オリエント・ブームもきてたみたいで、
中国やら日本のものも結構あった。

日本から来たという漆器はかなり豪華仕様。
一体、どんな日本人がフランス宮廷に献上する漆器を作ってたのか…。ある日突然、フランス人がやってきたりするのかな。「シッキ、ツクッテクーダサーイ」とか言って。でも、その時は江戸時代で鎖国中だから…犯人はオランダ人か!とかいろいろ思いをめぐらしました。だって展示品に説明がないんだもん。謎です。

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エルトゥールル号回顧展

日本とトルコの友好の架け橋となった一つの海難事故。

トルコから日本への最初の使節団を乗せた「軍艦エルトゥールル号」が
横浜から神戸に向かう途中、紀伊半島沖で遭難した。
生き延びた乗組員を救護し、死者を手厚く葬ったのは
島民わずか数百人の串本町の人々だった。

当時のトルコの人々は、
この島民の親切に大変感謝したと言う…

@中近東文化センター

プラス、関連シンポジウム「トルコはEUに入れるのか、否か」

トルコに行ったことのある人だったら、
みんな一度は絶対疑問に思うはず。

「なんでトルコ人はこんなに日本好きなの?」

その一因ここにあり。
その道じゃ有名な、エルトゥールル号のお話。

とはいえ、私も聞いたことはあるんだけど、
詳しくは知らないし
時間もあったので行ってみることに。

回顧展を見て思うのは、
日本人も昔は今のトルコ人みたいな
無条件な親切心があったんだなってこと。

トルコに行くと、見知らぬトルコ人に
「何が目的?」って思うくらい親切にされることがある。
でも、ほとんどの場合その人は見返りを求めてなんかいなくって、
ただ親切にすることが当たり前なだけっていう。

そんな文化が昔は日本にもね、あったんですね。

それにしてもトルコ人って義理堅い。
100年以上も前の出来事が、
未だに日本人=親切のイメージに結びついてるんだよね。

逆に日本はイラン・イラク戦争の時に
トルコに大変お世話になったわけだけど、
この話を一体どれだけの日本人が知ってるんだろう。
(確か去年あたりトルコ航空の人が表彰されてたけど)

トルコと微妙に関わって生きてる私だけど、
日本トルコ関係について、いつも思うのは、
こんなに日本を好きでいてくれる人たちをもっと大切にしなきゃってこと。

それと同時に、
トルコの人たちの日本に対するかなり盲目的な尊敬の念が、
ちょっと怖いなってこと。

トルコ人から、サムライ!大和魂!最高!とか言われると、
日本人の現状知ったらがっかりするんじゃないかなとか、
後ろ向きなこと思っちゃいます。

とはいえ、大変勉強になる展覧会でした。
三鷹まで行ったかいがありました。

余談だけど、今回初めて三鷹に行ったんだけど、
なんかすごく街の風景が所沢に似てる気がした。
何となく共通するものがあるのかな。住民構造が似てるとか。
今度調べてみよう。

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土田ヒロミのニッポン

1980年代の群集の姿、
1990年代のバブル期のはっちゃけた人々の姿、
2000年代の拡散する人々の姿、
時代を追ってニッポンの「人々」の姿を写した写真展。

@東京都写真美術館

行く前は
テーマ=ニッポンって(笑)
今さら発見することもないだろ~よ
って思ってたんだけど、

いや、おもしろかった!

「群集を撮る」っていう視点がおもしろい。

集まる場所や目的だけで、
こんなにも人々の表情だったり、服装だったりが違うのか
っていうことが驚き。

写真の配置もまたシュールで。

天皇の一般参賀で着飾った人々の写真の上に
メーデーのデモのために鉢巻まいて闘争心むき出しの人々の写真が。

時代も1980年代が中心で、
「あ、この時いくつだったけか~」とか
思いながら見るのも楽しかった。

うっかり自分を探してみたり。いなかったけど。

ニッポン。再発見してきました。

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